ステント交換手術で脳出血!これって医療ミスに近いと思う…くやしい

ステント 交換 手術 介護

患者は弱い。
医者や病院は患者からの訴えがこわいらしい。

夫はいい加減な血圧管理から、ステント交換手術中に脳出血を起こしてしまいました。

初めは、血圧が高かったからと、確かに主治医の先生はおっしゃいました。
しかし、翌日は「トルソー症候群」が原因の脳出血に変わりました。

病院側の保身を感じましたが、治療中の患者は弱いです。
アメリカのように、「訴訟!訴訟!」と騒げません。
裁判を起こしても負けるのがわかっているし、夫はこれからも治療をお願いしなければならない、がん患者ですから。

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ステント交換手術で脳出血!

3月3日の日記から

パパがステントを取り換えてもらうので、今日入院する。
ステントが5ヶ月もった。

1週間くらい前から背中がかゆいというのでゴシゴシとこすってあげてた。
黄疸が出ると、かゆみが出るということを忘れていた。
全身が黄色くなっていると主治医に言っても、何となく本気にされてなかったけど、検査で肝臓の数値が悪くなっていたから、手術の予定を入れてもらった。

よくもった方だと言われた。
4ヶ月周期で取り換えるから。
あとは、これと言って痛みがひどいわけでもなく、平穏に暮らせている。
714Xのおかげ。

3月4日の日記から

ステントを取り換えてもらった。
明日か明後日には退院の予定だったのに、血圧が高かったせいで脳出血を起こしているらしい。
MRIできちんと調べて、脳神経外科の先生と相談するって。

手術直後、パパが「最悪やった」とつぶやいた。
あとは、何を言っているのかよくわからなかった。
この時、すでに出血していて言葉を発する神経のあたりに血が出ていたらしい。
言葉のもつれ具合が変だった。
血圧の薬は飲んでもよかったらしい。
飲まなければいけなかった・・・
ちゃんとやってよ、先生。
今は、血圧を下げてこれ以上出血しないようにして、リハビリするって。
自然に血が吸収されるといいんだけど、とかなんとか。
主治医の先生、しっかりして。

 

夜中の10時半ごろに病院から電話があって、ご主人が脳出血を起こしていて…とか電話が来た。
すぐに来てくださいって。緊急手術になるかもしれないからって。
結局、明日(本当は今日…深夜だから)の朝検査をしてから、どうするのか相談するらしい。

病院から夜中に電話があって、焦った!
震えた。
タクシーを待つ間、震えて立っていられなくなった。
落ち着け、落ち着けって言い聞かせて立ち上がった。
神様やご先祖様にお祈りしたよ。
パパを助けてくださいって。

病院に着いたら、ナースステーションの横に移されていて、起きていた。
思わず抱きついたら、大丈夫、大丈夫ってパパが笑って言った。

血圧の薬をきちんと飲んでもらおう。
血圧は注意しないと、大変なことになる。
どうか、自然と血が吸収されて、うまくしゃべれるようになりますように。
パパは強いから、きっと大丈夫。
明日、検査結果がでたら病院から電話があるから、そしたらまた行く。

電動自転車で行こう。
バスより早い。
30分くらいで着くし。
パパ、ガンバレ!!

パパ、大丈夫かな
今度は、女医の先生に手術をやってもらうように頼む。
なりふり構っていられない。
主治医はそのままだけど、ステント取り換えだけ、女医の先生にお願いしたい。
言わなくちゃ。

脳神経外科の先生からいろいろな話があった。
パパは左側の下に、2ヵ所出血がある。
言葉をつかさどる脳で、ちゃんと話せなくなっている。
普通っぽくしゃべれるときと、まったく何を言っているのかわからないときがある。

悲しいけど、話の調子を合わせている。
何度も聞き返すのは忍びない。
明日退院予定だったけど、無理。
言葉を発するリハビリをやるって。
明日は、歩く練習から入るらしい。

こんなことになったのは、主治医の先生のせい。
脳神経外科の先生に、次回のステントの取り換えは、女性の先生にお願いしたいと話した。
主治医の先生には言いにくいでしょうと言われたので、ハイと答えた。
脳神経外科の先生から言ってくれるらしい。
話が通じなかったら、私が直接主治医の先生に言う。
なんなら、がんセンターに転院してもいいし。

パパがいない生活は久しぶり。
寂しくてたまらない。
これが老後かと思うと、ウツになるのもわかる気がする。
寂しすぎる。
一人で生きていくのは辛い。
パパがいない生活は耐えられない。

寂しくて寂しくて、パパにラインを送ったり、友人に電話したり。
娘にも電話した。
やっぱり、一番パパのことを考えてくれるのは子供たち。
みんな、寂しい思いを通って生きているんだね。

パパの頭の中が変になっている。
ラインの文章が書けない。
意味不明のひらがなが並んでいる。
しゃべる分には少しマシだけど、文章はまるでダメ。
悲しくなったけど、その意味不明の言葉から、言いたいことを推理して返事を出している。

娘が、絶対に女医さんに変えてもらった方がいいって。
普通に、さらっと変えてくださいと言えばいいって。
主治医の先生には、まったく気をつかう必要はない。
へたくそを自覚してほしいって。

雑で、パパに脳出血やら起こしてくれた。
トルソー症候群ということにされたけど、雑な苦しい処置をしたのが原因じゃないの。
医療ミスは裁判しても勝てない。
せめて、担当医を変えるくらいの要求は通したい。
絶対に通す。

出血が治まって、自然に吸収されるのを待つしかない。
パパなら、きっと復帰してくれる。
これから、私はパパの声になる。
パパの意思になる。
いつもくっついていて、パパが困ったらすぐに助ける。
いつも一緒にいて、危なくないようにする。

パパを助けるのが私の使命。

子供たちにパパの病状を連絡した。
みんなパパが大好きだから、心配していると思う。
リハビリを続けて、ラインで様子を細かく報告していこうと思う。

3月5日の日記から

7日は43年目の結婚記念日だから、レストランに食事に行こうと約束していた。
無理かもしれない。
コロナのせいで、見舞いにも行けない。
家の掃除をして、パパを迎える準備をしよう。
とりあえず、洋服の整理を少ししてみた。
洗濯を干す前に、家の掃除をしよう。
クイックルワイパーだけど。

掃除機はパパの役目だったけど、私ががんばらなければ。
買い物は冷蔵庫が空になるまで行かない。
パパの様子は、逐一ラインで子供たちに報告しよう。
心配しているだろうから。
子供たちは私たちの宝物。
精一杯のことをする。

早く退院させたい。
でないと、714Xが注射できない。
寂しくて、お見舞いにも行けなくて、焦って、胸がふさがれる。
掃除をして待っていよう。

寂しくて不安でたまらない。
朝は一生懸命に掃除やら洗濯をして過ごした。
ラインもいっぱいした。

友人のご主人も脳出血したらしい。
範囲がけっこう広くて、2ヶ月くらい入院してリハビリしたらしい。
幻覚が見えてたらしいけど、治ったって。
治るんだ!
入院中、隣の人はカタカナがわからなかったらしい。
パパのラインは無茶苦茶。
マジか、と思えるような暗号みたいなラインがくる。

3月6日の日記から

主治医の先生の話
がんのせいで、トルソー症候群といって、血栓ができやすくなり、それが詰まった可能性がある。(嘘だ!)
緩和医療の付いたリハビリの病院を探す。
万一、脳の中枢に出血が起こったら、心臓が止まり呼吸ができなくなるから、延命治療をどうするか、10日に書面でサインしてもらいたい。
回復の見込みはなくなるので、延命治療はおすすめできない。

延命治療をしない方向の人は多いと思う。
確かにそうだけど、あわてたらどうなるのか?
でも、パパは714Xを頑張っているから、緩和治療はまだまだ先の話。
誰でも、人は死ぬんだから。

もうすぐ大型テレビがくるから、二人でテレビを見ながら楽しく暮らすわ。
とくに痛みがひどいわけでなく、おいしいものを食べて、笑って、二人で暮らす。
できるだけ長く暮らしたい。
ひとりぼっちは寂しすぎる。
パパが入院した日は、ウツになるのではないかと思うくらい寂しかった。
心の中を、風がヒューヒュー吹いている感じ。
できるだけ長く、二人で仲よく暮らしたい。

旦那さんを亡くされた方はみなさん「もう慣れた」とおっしゃる。
悲しみ、寂しさも、嵐が過ぎると平坦な日々がくるんやね。

仕事がなかったら寂しくて死んでいたと思うと、田原総一郎さんがおっしゃっていた。
サッチーを亡くした野村監督の気持ちがわかって、テレビをまともに見られなかったって。
自分を見ているようだったって。
死別は人生最大のストレスだから。

まとめ

今でも、何も言わずに病院の言い訳を受け入れたことを悔しく思います。

リハビリに通った近所の脳神経外科の先生に、「トルソー症候群だと言われました。」と伝えると、
「そんなことはない、血圧です。」と、はっきり言われました。

「あなたは元々、大変な病気を抱えているんだから、血圧管理をしっかりやりなさい。」とも言われました

私がもっと騒いて、病院を責めたらよかったのでは?と後悔したり、何も言えずに黙っていたことを情けなく思ったり。
本当に、患者は弱いです。
とにかく、夫を支えていくことしかできませんでした。

 

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