末期癌の介護は辛い…介護疲れは家族の大きな負担に、どうすればいい?

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末期癌の介護は辛いものです。
癌の介護疲れは家族の大きな負担になります。
共倒れだけは避けなければと、思っていました。

そして、家族の心のケアも大事・・・
忘れないでほしいと思います。
介護は、みんなが通る道なんですよ。

年老いた親の介護。
癌患者の介護。
病気になった子供の介護。

つらい介護だから、家族を周りで支えてあげてくださいと思います。

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末期癌の介護は辛い

2月15日の日記から

ウツになりそうになって起きた。
昨日読んでいた古いがんの本に、ストレスが大きな原因だと書いてあって、確かにそうかもしれないと思った。
悪い想像ばかりして、苦しくなって起きた。
あの本、もう読むのを止めようか。
ろくなことにならない。
希望が持てる本ならいいけど、ウツ気分になる本はいらない。

がんはストレスが原因だと思う。
私ばかり健康で長生きしたくない。
さらに、逆縁なんて恐ろしい想像をしたらウツになりそうになった。
みんなのストレスをなくして、笑って過ごせる人生を送ってもらいたい。

「100日後に死ぬワニ」のマンガを読んで泣いた。
ワニが死ぬ日まで、日めくりカレンダーが進んで行く。
今、ワニの命が37日くらい残っているところ。
悲しくなって、泣いた。

私に、人生最大のストレスである死別が迫ってきているらしい。
考えるとウツになりそうだから、できるだけ普通に生きているつもり。
ピラティスやプールや趣味を頑張って、生きている。
パパがいるからこそ、頑張れる。

パパも、その死を考えて、最近くらい目をして天井を見つめていることが多くなった。
忍野八海のような、深い目。
見ていられなくて、目をそらす。
パパとの別れを耐えられるだろうか。
その後の生活を維持できるだろうか。
生きていけるだろうか。

みんな、耐えているらしい。
平野レミさんも、栗原はるみさんも、市川海老蔵さんも、配偶者を亡くして、辛さに耐えて生きている。
サッチーを亡くして辛そうだった野村監督が先日奥さんと同じ病気で亡くなった。
サッチーのところに行けてよかったね。
誰もいない家に帰るのがみじめだとぼやいていた。
ボヤキの名監督。

友人の従妹さんはご主人を亡くし、寂しいけれど、自由で好きなことをやれる時間を主人がプレゼントしてくれたんだと言っているらしい。
そんな境地があるのか。
私にはパパしかいないから、寂し過ぎる。
胸が張り裂けて、血が出るかもしれない。
そのときは、精神科に行こうか。

ピラティスの先生のお母さんが末期の胃癌で闘病中。
桜を見られないと言われたらしい。
大事なお母さんに違いない。
先生、たいへんだ。
頑張って、介護しているみたい。
私もがんばらねば。
先生と、頑張ろうねと励まし合った。

先の暗いことは考えない。
子供たちがガンにならないように注意をしておこう。
ストレスが一番の原因だって。
子供たちには幸せになってもらいたい。

2月21日の日記から

体力が落ちていて、散歩も難しくなってきたけど、落ち着いている。
714Xのおかげだとしか思えない。

しかし、厚生労働省が認めたわけではない医薬品なので、簡単には人にすすめられない。
なんの治療もできない人がいたら、教えてあげられるかもしれないけど、そんな人とは簡単には巡り合えない。
パパの体でしか、714Xを試すことができない状態。
鼠径部に注射をし過ぎて、皮膚がカチカチになっているみたい。
たいへんだけど、注射をしないと死が近づいてくるのはわかっているから。
それと、月10万円かかる。

抗がん剤を使うと、保険が利いて月6万円だと聞いた。
抗がん剤はものすごく高い。
保険がなかったらどれくらい払わないといけないのか。
有名な免疫治療は1千万円単位。
714Xは副作用もなく、楽に過ごせる。
抗がん剤は、うまくいけば助かる。
ボロボロになりながら、耐えて生きる人がいる。
手術、抗がん剤、放射線治療。
うまくいけば、これで助かる。

診断が下った日に、手術はできませんと言われた人がいたら、714Xを教えてあげたい。
ただし、月10万円かかる。
時間をお金で買っている状態。
家を売ったお金があるから、やっていける。
ありがたい。
お義母さんに感謝した。

2月22日の日記から

パパがゴミ袋を作ってくれるんだけど、底に敷くための新聞紙を作ってくれていたとき。
いっぱい作ってしんどかったらしく、ボソッとつぶやいていた。
「これくらいのことで、疲れたりしてたまるか。」
パパの生きたい気持ちが表われていて、悲しくなってきた。
頑張ってくれているのに、体がだんだんしんどくなってきているんじゃないかって。

体力がなくなって、横になっていることが多いけど、しんどいんだろうなって。
元気いっぱいだったパパはもう無理かもしれないけど、普通に暮らしていきたい。
なにかを少しずつあきらめていっている。
なくしたものを惜しんでも仕方がない。
今あるものを大事にしていこう。

腫瘍マーカーの数値が最近見られない。
先生がわざと検査項目から外しているのかな。
来週は日赤に行く。
また、サンドイッチを作って行こう。
パパとデートだ。

2月23日の日記から

夜ご飯のオムライスが大きすぎて、パパが食べ過ぎ。
具合が悪くなって、お風呂にも入れなかった。
私が悪かった。
ご飯を作り過ぎた。
しんどいときに声をかけるな、みたいに言われた。
余程しんどかったんだろうな。
きついいい方をされて、泣きそうになった。
フライパンを片付けるふりをしてごまかした。

この程度で弱ってしまって、果たして介護ができるだろうか。
歩けなくなったら、やっぱり入院してもらわないと、とても無理だね。
友人の従妹さんのご主人は、トイレに自分で行けなくなったら入院すると決めていたらしい。
最後は、寝たまま家から運ばれて、入院したらしい。
救急車にお世話にならないといけない。

でも、714Xだけは頑張ってやっている。
パパが自分でできなくなったら、DVDを見て勉強して、私がやらなくちゃいけない。
泣いてる場合じゃない。

2月24日の日記から

パパは頑張って714Xの注射をしていた。
何もやってあげられない私か。
ご飯をつくるだけなのに、それもちゃんとできてない。
今日から1人前作ろう。
パパが残した分だけ、私が食べるってのはどう?
ダイエットになるし、食費は浮くし、パパの食事の量が調整できる。

714Xでまだまだ頑張って生きてもらいたい。

パパが背中を洗って欲しいというから、ごしごしと洗った。
しんどくなってから、一緒にふろに入らなくなったから久しぶり。
上半身が黄色っぽかった。
黄疸が出ていると思う。
ステントの取り換え時期がきているのかも。
木曜日に日赤に行くから、相談できる。
痛みはずいぶんといいらしい。
肝機能が落ちているから黄疸になるのか、ステントが詰まって胆管炎になりかけているのか。
あるがままに受け入れて、対処するしかない。
大丈夫。
ステントを取り替えたら、また数値が良くなるはず。

2月29日の日記から

世間は新型コロナウイルスで大変な状況になっている。
家でじっとして、感染しないようにするらしい。
学校も休みになって、夏休みレベルの長期休暇になる。
パパと二人で平穏な3月を過ごすよ。
65型の大型テレビを買ったから、楽しみ。
二人でテレビを楽しむ。
4Kチューナーもついてくるので、キレイな画像の番組も見られる。
これでオリンピックを観戦するつもりだったけど、果たして開催できることやら。
東京オリンピックが1年延期になったら、どうなる?
パパはオリンピックが観られるの?

萩原先生が、714Xは科学的に証明されていると、保証してくれた。
大丈夫。
きっと、日赤の主治医の先生の予想を裏切って、生き延びてくれる。
714Xがなかったら、昨年の夏が越せなかったかも。
毎日薬は飲んでいるけど、とくに痛みもなく過ごせているのは奇跡。
パパの免疫機能は頑張っている。
NTキラー細胞も頑張っている。
白血球も頑張って、みんなでがん細胞を封じ込めてくれているようだ。

ただ、ステント交換は仕方がない。
3/3に手術予定。
もっと早くやって欲しいけど、熱がないので後回しにされているみたい。
それでも、5ヶ月過ぎているから、ステントが頑張っていると主治医先生も言ってくださった。

まとめ

誰にも言いたくない、夫の病気。
でも、誰かに聞いてもらいたい。

私の心が病み始めたのがわかりました。
夫の苦悩を見るのが、一番つらかった・・・
でも、全力でやるしかなかったです。

 

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