年末の検査で、夫のがんが分かりました。
手術はできない、抗がん剤はやらない。
主人は、生活の質を下げずに、残りの時間を二人で大事に過ごすことを選びました。
なんの治療もできないなんて・・・こんな絶望は経験したことがありませんでした。
しかし、私たちにはまだ希望がありました。
次男が紹介してくれた「714X」です。
「714X」は厚生労働省に認可されていない免疫治療です。
癌免疫治療の口コミ【私の体験】
次男の友人のお父さんが「714X」を使われていたそうです。
残念ですが、友人のお父さんは亡くなられました。
「714X」で効果がある人やそうでもない人、また、がんの部位や時期によっても効果は変わるようです。
次男に714Xに関する本と、横浜にある「イーハトーヴクリニック」のホームページを教えてもらいました。
なにも治療ができないと思っていたら、治療の道が拓けたのです。
効くとか、効かないとかではなく、ただ「714X」にすがりました。
それしかありませんでしたから。
横浜に行けば何とかなると思えて、不思議に希望が持てたのです。
どうせ東京へ行くのだから、ついでに観光もしてこようと、ちょっと余裕の旅になりました。
梅がほころび始めた「浜離宮」と小池都知事の自慢の「豊洲市場」を見学しました。
私たちにとって、横浜への旅は「命の旅」でした。
現代のがん治療に見放された私たちにとって、「714X」は唯一の希望だったのです。
横浜での癌の免疫治療は副作用ナシ!
私たちがお世話になった萩原先生のクリニックの情報です。
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-18-9 ニューライフビル202
イーハトーヴクリニック
TEL 045-902-7240
夫のがんはできた場所が悪くて、手術はできないと担当医に言われました。
絶望しかありませんでしたが、次男からの情報で「714X」を知ることができました。
厚労省未認可ですし、714Xの情報もあまりなかったのですが、体験して分かったのは副作用が全くない、ということです。
抗がん剤は脱毛や吐き気など、大変な副作用があり、患者が苦しむといいます。
それから、末期がんの患者はがんの痛みに苦しんで死を迎えると聞いていたので、それだけは避けたいと、夫婦で願っていました。
ガンで大きく腫れた肝臓を抑えられても、夫は平気な顔をして「痛くありません。」と何度も答えていました。
最後にお世話になった緩和医療の先生が「こんなに肝臓が腫れているのに痛くないなんて…こんな患者さんは見たことない。」とおっしゃっていました。
だから、モルヒネなどの強い痛み止めは全く使っていません。
厚生労働省が認めてなくても、714Xは主人のがんに確かに効いていたんだと、私は思っています。
1月15日の日記から
「おのれの命の限り、懸命に生きていく。」
闘病中の麻央さんを支え続け、亡くなられた後、子どもたちと懸命に生きてこられたと思う。
懸命に生きていかなければならない。
子供たちのために頑張らなければ。
免疫療法に希望を持っている。
10年がんばろうって、パパと約束した。
生まれてきて、こんなに人にやさしくしているのは初めて。
パパのためなら、なんだってやる。
とりあえず、おいしいご飯を作って二人で幸せに食べる。
二人で散歩して、果物を買って、パパが気に入ったプーマの靴を買って、はま寿司でお寿司を食べた。
命が輝いている。
1月25日の日記から
ただ、先生の「何でもやってください。」という言葉が死刑宣告に聞こえた。
今のところ、外科の先生(主治医)の処置のおかげで、普通に暮らせている。
いつか、がんが広がって、痛みを感じるときが来るとは思えない。
パパの前で、そうそう泣いていられない。
横浜に行く手はずは整ったから。
1月27日の日記から
萩原優先生は、私たちの希望の光だ。
きっと、いい方向に行く。
パパが負けるはずがない。
転勤で東京に住んでいた頃、横浜にはけっこう遊びに行ったからね。
地理は心配ない。
絶対に、いい方向に向かってみせる。
2月2日の日記から
自分で注射をするプレッシャーは大変なものだと思うが、パパは頑張っている。
命を永らえられると信じている。
毎日、充実して生きられるのは、病気になり「命には限りがある」とわかったから。
714Xを知らないときは、絶望で泣いてばかりいたけれど、今は涙が出ない。
希望があるからだ。
イーハトーヴクリニックの萩原優先生は、714Xの日本での第一人者だった。
信頼できる先生に巡り合えて、ラッキーだった。

まとめ
手術ができなかったので、夫のがん細胞はこっそりと成長を続けました。
しかし、痛みもなく平和に暮らせたので、二人の時間をとても有意義に過ごすことができたと思っています。
オプジーボなど、有名な免疫治療が受けられるなら、ラッキーですね。
しかし、安い費用で(私たち庶民にはそれでも高額ですが…)免疫治療が受けられて、私たちもラッキーだったと思います。