年末に胆管がんを言い渡されてから、胆管がんになられた有名人の方のニュースに敏感になりました。
胆管がんは予後不良。
予後不良とは、「根本的な治療法がなく、期待されている期間よりは残された時間は短い」
みたいな意味。
治療後の経過あるいはその見通し(予後)が良くないこと・・・です。
だから、胆管がんを治療された方の情報が欲しくて、調べるとすぐに平尾誠二さんと川島なお美さんの名前が出てきました。
お二人とも亡くなられているので、覚悟をしなければいけなんだなという事が否応なしに分かります。
平尾誠二さんも胆管癌
夫と二人で闘病生活をしていました。
子どもたちには近況を報告しますが、二人の胸の内までは明かしません。
子どもたちも、父親の前では明るく振舞っていましたが、それぞれ、悲しみを抱えながら暮らしていたことでしょう。
10月20日の日記から
早寝早起き。
まだ未明の静かなときに、一人で日記を書いたり、ニュースを見たり。
朝方目が覚めるとロクなことを考えないから、すぐに起き出す。
たとえ午前2時でも起きる。
今日は6時前だったから常識の範囲内の早起き。
今日はラグビーの平尾誠二さんの命日らしい。
今、ラグビーはワールドカップで大盛り上がり。
平尾誠二さんは、3年くらい前に胆管がんで亡くなられた。
娘さんの言葉や、平尾さんの人柄などをネットニュースで読み、つい泣いてしまった。
パパは肝門部胆管がん。
川島なお美さんは、胆管内胆管がん。
がんができた場所で微妙に違う。
10月22日の日記から
パパの机の上に置いてあるメモ帳に・・・
ゆっくり体力が落ちてきた気がする、あわてずに元に戻そうって書いてある。
確かに、一年前の体力はない。
疲れている感じで、横になっていることが多い。
がん細胞が大きくなってきて、肝臓に浸潤しているのかも。
肝臓がやられるとだるいから。
おいしいものを作って、明るく暮らす。
たとえ、横になっている時間が多くなっても、痛くないならいいよ。
痛みは、絶対に抑える。
11月22日の日記から
なんと、今日はいい夫婦の日だ。
11月22日
私たち夫婦は、とてもいい関係のいい夫婦だ。
ビミョウに考え方の違いはあるけれど、愛し合っている。
お互いが大事で、幸せに暮らしている。
困ったときはいつも助けてくれる。
私もパパを全力で助けているつもり。
しあわせな夫婦だと思う。
パパと結婚出来てよかった。
いい人だから。
優しくて、思いやりがあって、頑張り屋さんで、強い人。
私をこの世で一番愛してくれている。
ありがとう。
パパのために、私は全力を尽くす。
40数年一緒に暮らしてきた。
これからは記録を伸ばすのみ、だね。
私がお祝いしてあげなくちゃいけないのに。
「27になった。」とパパは言ったよ。
私は21だったね。
私は65歳になり、44年も一緒に暮らせた。
できるだけ、記録を伸ばしたい。
ガンバレ、パパ。
二人で幸せに、ずっと暮らそうよ。
たとえ別れる日がきても、パパはずっと私のそばにいると言ってくれた。
現実を受け入れる心の準備を少しずつしている気がする。
人間はみんな、生まれてきたからには死ぬんだから。
滝沢カレンさんが言っていた。
死ぬのは全然怖くないって。
見たことがない世界を見られるから、楽しみだって。
ワクワクするって。
今、健康で若くて、成功しているから言えるのかもしれないけれど。
この話をテレビで放送していた時、パパがじっと聞いていた。
パパも、少しずつ現実を受け入れ始めているのかも。
11月28日の日記から
パパは偉い人だ。
パパの奥さんであることを誇りに思う。
今日は日赤の検診の日。
肝機能の数値が悪くなっているようで怖いね。
でも、与えられた力と時間を大切にしなくては。
お正月が過ぎたら、由布院へ行く。
掃除もいっぱいして、部屋をきれいにして住む。
おいしいものをたくさん作る。
ハグもいっぱいする。
すべてを受け入れて、頑張れるだけ頑張るのみか。
毎日を幸せに生きよう。
病院通いだって、ファミマでコーヒー飲んだりして、ちょっとしたデート気分で行っている。
行きはバスで、帰りはタクシーで、パパに負担をかけないようにしている。
来月も、数値が悪くなりませんように。
昨日、散歩しながら、「検査の数値はまあまあ良かったし、このままいきたいね・・・」と励ました。
パパも大きくうなずいていた。
このまま、がんを抑えながら、平安に暮らしたい。
まとめ
ガン患者を抱える家族は、それぞれ大変な生活をされていると思います。
治療が上手くいって社会復帰できた方、まだまだ、戦っておられる方。
数日前に、80歳になる高齢の友人に胃がんが見つかりました。
友人は高齢のため、手術は受けないと言っているそうです。
今は二人に一人はがんになると言われている時代ですから。
手術ができるのなら、頑張って手術を受けて、生き抜いてほしいものです。
夫も、手術ができるのなら、受けさせてやりたかったです。