癌の闘病は「必死」です。
痛みなど、病気についてくる症状をできるだけ取り除いて、楽に生きてほしい。
714Xのおかげで、ガンの痛みは今のところないようだけど、ガンに付随する痛みはたくさんあります。
土曜、日曜、夜間など、病院が閉まっている時に来る「痛み」はこわいです。
原因が分かるまで時間がかかるし、本人が痛みに苦しみます。
便秘って、ガン患者の大敵なんだそうです。
はじめて知りました。
癌で体力が低下…便秘はがんの大敵だから
やっと胆石が治ってほっとしていたら、夫がまたお腹が痛いと言い出しました。
お腹の痛みは怖いです。
がんの痛みがとうとう来たのかもしれないと想像して、焦りと不安でいっぱいになるからです。
また、夜中に救急で日赤病院に行き、診てもらいました。
当直の若い先生が、便秘ではないかと診断してくださいました。
その夜は、下剤と便をやわらかくする薬をもらって帰りました。
胆管がんには便秘がとてもよくないらしいです。
だから、それ以降は毎日きちんと便が出るように、薬で調整しています。
そうすれば、ひどいお腹の痛みはありませんから。
6月10日の日記から
昨日から、パパの調子が悪い。
また、救急で日赤に行った。
今度は、便秘だと言われた。
便秘で、そんなに腹痛があるの?
ご飯も食べられないほどの痛み。
今日も痛みが引かないというので、また日赤に行こうと思っていたら、日赤から電話で「便秘なら近所の個人医院の方が待ち時間が少なくていいんじゃないですか。」と言われた。
それで、近所の胃腸内科で診てもらった。
レントゲンで、もう便はないといわれ、お腹がすき過ぎの痛みかもと。
日赤と同じ薬を2週間分もらった。
やさしい先生らしい。よかった。
おかげさまで、晩にうどんを半分程食べられた。
まったく食事を摂りたがらなかったから、よかった。
腫瘍マーカーは悪くないので、714Xを信じていいと思う。
食欲のない姿を見ると、私が落ち込む。
やっと、痛みが落ち着いたみたいで、うどんが食べられた。
昨日は痛みで714Xの注射もできなかったけれど、今日は注射をしている。
よかった。
少し、よくなっている。
6月11日の日記から
便秘からくる腹痛で苦しんだ2日間。
ようやく痛みがなくなったらしいが、お腹が張ったような感じでご飯がたくさん食べられなくなった。
半分も食べてないかも。
胆石、胆管炎、便秘と、尋常ではない痛みが続く。
ものすごく頑張っているから、応援するしかない。
食べる気はあるんだけど、お腹がいっぱいになるって。
714Xの力(免疫力アップ)で頑張っている。
夕方から熱が少しあるらしい。
37度7分から少し下がったって。
38度を超えたら、病院へ行かなければ。
心が休まる暇がない。
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体力が落ちた
714Xで免疫治療をしているとはいえ、少しずつ主人の体力が落ちてきているのがわかります。
年齢も71歳、高齢者です。
病気がわかるまでは、とても元気な人でした。
スポーツが好きで、二人で市民プールに通い、泳ぎの練習もやっていましたから。
普通に暮らしていましたが、少しずつ、少しずつ、元気な主人ががん患者に変わっていきました。
胆石で弱り、便秘で弱り、少しずつ体力が失われています。
回復しても、元のレベルにまで戻れないのです。
老いていくとは、たぶんこういうことなのでしょう。
71歳はまだまだ元気で過ごせる年齢です。
二人で、もっと元気な70代を過ごすつもりでした。
高齢者ですからね、贅沢は言っておられません。
普通に、毎日を笑って過ごすのが私たちの目標になりました。
7月1日の日記から
時間を大事にしなければ。
昔のような、強くてカッコよくて優しくて、何でも頼れるパパではなくなっている。
これからは、私が守らなければ。
体力が昔のように戻るのはムリだから、今の体力の範囲で生活しなければならない。
やさしくしよう。
考えられる限り、やさしくしよう。
もうすぐ714Xが8クール目になる。
8クールが一つの目安らしいから、これからどうしたらいいのかを萩原先生に聞かなくちゃ。
7月9日の日記から
昨日はお腹が少し痛かったらしい。
胃薬を飲んでいた。
パパは77歳の喜寿までは大丈夫のような気がすると言っていた。
検査結果の数値は低いけれど、痩せていくのが心配。
萩原先生は、注射がうまくいきますようにと願ってくださっている。
714Xでずっと延命できている人って、いるのかな。
そんなんじゃだめだ。
714Xの成功者は、どこかにいるのかな?
パパのNTキラー細胞は増えているのかな?
NTキラー細胞はがん細胞と闘ってくれるらしい。
パパを元気づけなければ。
毎日、幸せに生きて、パパを落ち込ませない。
17日には原鶴温泉に行く。
筑後川の鵜飼いと桃狩りだって。
パパが旅行の計画を立ててくれた。
秋には、宮古島を予定している。
来年の話はしない。
今を懸命に生きる。
まとめ
「今を懸命に生きる。」
過去も未来も存在しない。
私たちには今しか存在しないんですよね。
タイムマシンはありません。
今を大切に生きる、生き切る。
高齢になるのは楽しいことではないけれど、いろいろなことが見えてくる年代です。
残りの時間を大切に生きなければと思います。