714xとはいったいどんなものなのか?
価格(治療費)や病院について、私たちの体験をお話します。
主人がガンの宣告をされ、手術はできないと言われたときに、714xを息子に紹介されました。
絶望しかなかったとき、私たちの希望は714xだけでした。
当時、オプジーボが世間をにぎわしておりましたが、主人の診断をしてくれた病院で聞いたのは抗がん剤の話のみ。
そして、医者がボソッと言ったセリフがこちらです。
「これが、あんまり効かないんですよね・・・」
この医者のセリフを、主人は聞いていません。
家族である、私にだけ発せられた言葉でした。
本当に、絶望感しかありませんでした。
714xとは?価格(治療費)や病院について
主人は、結局1年10ヵ月の闘病ののち、末期がんのひどい痛みに苦しむこともなく亡くなりました。
手術もできなかったガンだから、覚悟はしていました。
日赤病院の主治医の先生には、ステント交換(治療)を定期的にやってもらい、命をつないでいただきました。
そして、714xを取り扱っている、イーハトーヴクリニックの萩原先生に、とてもよくしていただきました。
萩原先生には、感謝しかありません。
714xは厚生労働省に認可されていません。
なので、月々10万円ほどの治療費(注射代)がかかりました。
私にとって10万円はかなりの負担でしたが、主人のためですから、何が何でも支払う覚悟です。
それに、オプジーボに比べると、かなり安いと思っていました。
今を懸命に生きる
「今を懸命に生きる」
萩原先生からいただいた言葉です。
終わってしまった過去にとらわれない。
遠い未来も考えない。
生きている今を一生懸命に生きることが大事なことだと思います。
私の夫は手術ができないがんを宣告されました。
病院からは、標準治療の抗がん剤をすすめられました。
当時、手術もできないがん患者には、選択肢が2つしかありませんでした。
抗がん剤を使って副作用と闘い、わずかな期間の延命をするか、抗がん剤を使わずに残りの人生を全うするか。
しかし、私たちは幸いにも3つ目の選択肢を知ることができました。
高額なオプジーボでも、分子標的薬でもありません。
ガストン・ネサーン氏が開発し、作ってくれた「714x」です。
「胆管がん」の宣告
私の主人が「胆管がん」を宣告されたのは、2018年12月28日でした。
特に病気らしい病気もしたことがなく、年齢の割に若く見え、バイタリティもありました。
その主人が、食欲がないと言って近所の内科医院の診察を受けたのが年末です。
食欲がなくてご飯が食べられず、私もおかしいなと思っていたので、内科の受診をすすめたのです。
「ごめん~、入院といわれた。」と内科医院から帰ってきた主人の一報です。
年末だし、二人で大掃除をしていたところの、急な入院。
日赤病院を紹介されて、その日は遅くまで検査が続きました。
当日、私は医師から「胆管がんです。手術はできません。」と説明を受けました。
ええっ、手術はできないって・・・なんなの??
説明を受けたあと、私は主人のいる病室まで帰りましたが、まるで雲の上を歩いているような、なんだか現実ではない空間をふわふわと移動しているような感覚でした。
自分で頬っぺたをたたき、しっかりしろ!と自分に言い聞かせていました。
今思い出しても、悲しくて怖いです。
主人は翌日に説明を受けました。
今どき、本人へのがんの告知は普通のことなのですね。
家へ帰って、二人で抱き合って泣きました。
余命6ヶ月のはずでした。
しかし、主人は6ヵ月を過ぎても生きることができました。
手術はできなかったし、抗がん剤治療は断りました。
現代医療に見放された主人が行った治療はステント交換と「714X」のみです。
厚生労働省に認可されているわけではないので、良し悪しを言うつもりは全くありませんが、714Xがなかったら、たぶん私の主人は余命6ヶ月だったと思います。
それも、末期がんの痛みに苦しみぬいて・・・
がん患者が恐れるのは、がん末期の痛みですから。
ニンジンジュースがいいとか、アガリスクがいいとか、岩盤浴がいいとか・・・民間療法はたくさんあります。
がん患者は、それらをたいてい試してみます。
だから、714Xを始めるのに迷いはありませんでした。
714Xについて詳しく書いていますので、こちらもご覧ください。

まとめ
714xに出会えたのは、本当にラッキーでした。
主人は萩原先生にも励まされましたし、がん患者なのに、末期の痛みが全くといっていいほどなかった、珍しいがん患者だったんです。
主人が痛みに苦しまなかったのが、私の唯一の救いなんです。
強い痛み止めやモルヒネは全く必要ありませんでしたから。